
昨日、第63回茨城県マーチングフェスティバルを見学してきました。
つち学の生徒が参加していて、今回も応援を兼ねて見に行かせてもらいました。
実はこのフェスティバルを見学するのは今回で2回目です。
私はこれまでマーチングというものに触れる機会がほとんどなかったのですが、この生徒のおかげで知ることができました。
以前には、生徒から「演奏するので見に来ませんか」と誘ってもらい、福祉施設での演奏を見に行ったこともあります。
学校で生徒と関わっていると、私たちが何かを教えたり、いろいろな経験をしてもらったりすることが多いのですが、反対に生徒から新しい世界を教えてもらうこともあります。
私にとってマーチングは、まさにその一つです。
マーチングは、ただ楽器を演奏するだけではありません。演奏しながら動いたり、隊形を変えたりして、音楽と動きを一つの演技として見せていきます。
実際に見ると、普段目にする吹奏楽とはまた違った迫力があります。
一人ひとりが自分の楽器をきちんと演奏することはもちろん、周りのメンバーと音を合わせ、動きを合わせ、全体で一つのものを作り上げていく。
今回改めて見ていて、「これは本当にすごいな」と思いました。
そして今回、生徒が担当していたのは木琴。
見事な腕前でした。
学校で普段接している姿とはまた違い、メンバーの中で自分の役割をしっかり果たしている姿を見ることができました。
この生徒は、小学生の頃から地元のマーチング団体に参加しています。
中学生になってから不登校を経験しましたが、その間もマーチングを続けてきました。
高校生になった今も、毎週末練習に参加しています。
今回の演奏を見ながら、私は改めて「学校以外にも居場所があること」の大切さを感じました。
学校に行けない時期があったとしても、それですべてが止まってしまうわけではありません。
好きなことがある。
続けたいと思えることがある。
そこで会える仲間がいる。
自分の役割がある。
学校とは別の場所にそういう環境があったことは、この生徒にとってとても大きかったのではないかと思います。
不登校という言葉だけを見ると、どうしても「できなかったこと」に目が向きがちです。
でも、その時期にも続けていたことや、頑張っていたことはあります。
この生徒にとっては、それがマーチングだったのだと思います。
会場では保護者の方にもお会いしました。
「遠くまで応援に来てくれてありがとうございました」と声をかけていただきました。
でも、私の方こそ、生徒のおかげで今まで自分が知らなかった世界を知ることができています。
そして、小学生の頃から活動を続け、今も毎週末練習に通っている背景には、保護者の方の支えもあります。
練習への送迎や大会への参加など、好きなことを長く続けていくためには、本人の頑張りだけでは難しいこともたくさんあると思います。
ずっと生徒の「好き」を大切にして支えてこられた保護者の方も、本当に素晴らしいなと思いました。
高校生活というと、どうしても学校の中で何をしているかに目が向きます。
でも、その子が頑張っている場所は学校だけとは限りません。
学校では見せない表情があったり、私たちの知らないところですごい力を発揮していたりします。
だからこそ、つち学でも学校の中だけで生徒を見るのではなく、一人ひとりがこれまで大切にしてきたことや、学校以外の居場所、好きで続けていることも大事にしたいと思っています。
今回も、生徒の演奏を見に行ったはずなのに、私の方がいろいろなことを教えてもらいました。
そして何より、長く続けてきたマーチングの中で堂々と演奏する姿を見ることができて、本当に嬉しかったです。
🌱 つちうら高等学院
大勢の中で配慮されるより、 少人数で、そのままの自分でいられる場所へ。
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